中学生

■中学校の時のクラスメイトに根本君という男の子がいた。

根本君は顔が白くて、
絶対お母さんと同じ顔だろって顔してて、
髪の毛が重力に逆らって生えてるよ。

根本君は少し音読が得意じゃないの。
国語で、順番に文章を丸読み(句読点の○ずつ音読)
する授業ががあるんだけど、
根本君の時になると、やっぱりいっつも止まっちゃうの。
あまり声を張らないし、よく聞こえないから、
わたしいっつもはらはらしてたよ。


ある時、いつものように、丸読みの授業が始まったの。
わたしはちょうど、根本君の斜め後ろの席。
順番にみんなが音読していって、
ついに根本君の番になった。

根本君は立ち上がって読み始める。


そしたら、根本君、

根本的に(こんぽんてきに)を
ねもとてきにって読んじゃったの。

クラス中がどっと沸いたよ！
「おめえの意見はきいてねえよ！」ってみんな大笑い。




あと根本くん、ある時。
左右の靴下、違うの履いてきた。
右がNIKEで左がaddidas
わたし、一人で発見して、誰かに言いたかったんだけど、
かわいそうだから、黙ってた。

そしたら次の日、前日とは逆に
左がNIKEで右がaddidasに履いてきた。
確信犯だったんだ。
もう一人で爆笑した。